先日、子育ての専門家として何十年も相談やアドバイスを行っている先生とお話しする機会がありました。
その方は、不登校や引きこもり、思春期の子育てに悩む親御さんの話を聞き、改善に導いてきたそうです。
私自身も学生時代に不登校になった経験があり、とても勉強になる話を聞くことができました。
今回は教育の専門家から聞いた、不登校の子が朝起きられない原因とその簡単な対策について紹介したいと思います。
1、朝飽きられない原因とは?
先生、そもそもなぜ不登校の子どもはなぜ朝起きられないのですか?
多くの人が子どもが起きられない原因を夜早く寝ないとか、本人の甘えや怠けだと勘違いしています。でも、朝起きられないのにははっきりとした原因があります。詳しく説明しますね。
多くの人は不登校の子が朝起きられない原因を前日の夜に早く寝なかったからだと思っています。
早く寝るように厳しく言ってみたり、ゲームを取り上げるなどの対策をしますが、なかなか寝ようとはしません。
そして、朝になると大声を出したり、体を揺すったり、布団を無理矢理取ったりします。
しかし、このような行為はほとんど効果はなく、逆に子どものストレスを増やすことにつながります。
心配になった親御さんたちは、専門の心療内科を受診し、起立性調整障害などの診断を受けます。
起立性調整障害とは起床時にめまいや動悸、失神などが起きる自律神経系の病気のことです。
小学校高学年から中学校の思春期の子どもに多く、中等症や重症の場合、朝なかなか起きられないことから不登校につながる事が多いです。
実際に不登校の子どもの約3分の2が起立性調節障害に悩まされていると言われています。
起立性調整障害は本人の意志ではどうにもならないため、甘えや怠けといった、気持ちの問題ではありません。
このように不登校の子が朝起きられないのは、はっきりとした原因があるのです。
原因をしっかり理解しなければ、正しい対策もとることはできません。
学生の頃、起きられないのは私の気持ちが弱いからだと自分のことを責めていました。
起きられないのは気持ちの問題ではないので自分を責める必要はありませんよ。
起きられない原因①:脳の栄養不足
栄養のことはあまり気にしたことがなかったです。
栄養が足りてないと脳内の大切なホルモンを作る事ができず、朝起きられなくなります。
起きられない原因として脳の栄養不足が考えられます。
私たちが朝目覚めたり、夜寝たりするのはすべて脳の自律神経が関与し、起床と睡眠のコントロールは脳内ホルモン(神経伝達物質)が行っているのです。
具体的にはアドレナリンやドーパミンといった気持ちを高ぶらせる作用があるホルモンや、セロトニンといった心を落ち着かせる作用があるホルモンがあります。
つまり、朝起きられなかったり、夜寝られないというのは、これらのホルモンが正常に分泌されていないということです。
起立性調整障害に使われるような薬には脳内ホルモンを増やす作用があります。
しかし、このような薬は脳内ホルモンが作られ、貯蔵されている前提で処方されます。
つまり、薬でも効果がないということは、そもそも体内で脳内ホルモンが作られていないのです。
その原因を調べてみると、脳内ホルモンを作るための栄養素が足りていないということがわかりました。
人はストレスを感じると自律神経が乱れ、食欲がなくなります。
そのため脳内ホルモンを作るのに必要な栄養素が不足してしまうのです。
この負のスパイラルに陥ると、自律神経がバランスを取れなくなり、うつ状態へと変容していきます。
このようなことを防ぐためにも、脳の栄養を補給する必要があります。
しっかりと脳内ホルモンを生成し、貯蔵することができれば、薬に頼ることなく自然にホルモンが分泌され、自律神経が正常に機能し始めるのです。
起きられない原因②:親からのストレス
確かに親から口うるさく言われるのはかなりのストレスでした。
朝が本当に辛く、苦しかったです。
私は不登校になってしまった多くの子どもたちから話しを聞いていますが、ほとんどの子があなたと同じようなストレスを感じています。
そのストレスが子どもたちを学校から遠ざけるのです。
朝起きられない子のほとんどが親の存在にストレスを感じています。
実際、たいていの子が、親から色々言われるのが嫌だと話します。
寝起きの状態で、口うるさく言われることが、子どもにとってはかなりのストレスなのです。
特に不登校になっている子、起立性調整障害と診断された子には注意が必要です。
朝に子どもをたたき起こし、無理矢理学校に行かせたとしても何の意味もありません。
不登校になっている子は、学校にいけない原因があるから休んでいて、その原因を解決しないと不登校が治るはずがありません。
この点を理解しないと不登校の解決は難しいと思います。
2、不登校を治す方法(3ステップ)
不登校で朝起きられない子は何から始めれば良いのでしょうか?
起きられない原因である脳の栄養不足と、親からのストレスを対策することで元気に朝を迎えられるようになりますよ。
朝起きるための対策を3ステップに分けて簡単に紹介しますね。
ステップ1 脳の栄養補給
まずは、足りなくなっている脳の栄養を補給することから始めましょう。
起床と睡眠に関する脳内ホルモンはセロトニンとメラトニンで、元気になるためのホルモンはドーパミンとノルアドレナリンです。
これらのホルモンを作るために必要な栄養素が何種類もあります。
たんぱく質やカルシウム、ビタミンC、葉酸、ナイアシン、鉄、ビタミンB6、マグネシウム、銅などです。
鉄や珍しいビタミン類を食事だけで補うのは大変難しいので、サプリメントなどで補う必要があります。
先生、何かお勧めのサプリメントはありますか?
ヒキウツ笑顔という健康食品がお勧めですよ。
ヒキウツ笑顔は不登校やメンタルの様々な不調を改善するために開発された漢方由来のサプリメントで、子どもでも安心して服用することができます。
実際多くの方から「朝起きられるようになったと」嬉しい声が届いています。
先生からお勧めされてサプリメントですが、実際に購入して自分で試してみると、確かに効果を感じることができました。
朝起きるストレスの軽減と日中の疲れにくさの効果を感じることができたので、今でも飲み続けています。
ヒキウツ笑顔の詳しいレビューはこちらの記事を参考にしてください。
ステップ2 お肉を食べる
脳の栄養補給のためにサプリメントをさっそく試してみようと思います。
サプリメントだけではまだ足りません。
サプリメント+食事の組み合わせが大切です。
脳内ホルモンの主原料はたんぱく質です。
たんぱく質は食事で摂取するしかありません。
専門の先生曰く毎日一食はお肉を食べるようにすると良いそうです。
ソーセージなどの加工肉でも効果があるとのこと。
サプリメントの栄養素はたんぱく質と結合しないといけません。
お肉とサプリメントの組み合わせが大切なのです。
タンパク質というと魚や豆腐にも含まれていますが、脳の栄養が不足している場合、タンパク質の吸収率が高いのは動物のお肉です。
牛、豚、鶏肉など動物のお肉を優先して食べてください。
特にうつ傾向がある子は最初の一週間は毎日焼肉やステーキを食べるようにしてください。
牛肉が一番タンパク質の吸収率が高いですから。
鉄分が豊富な豚のレバーも脳の栄養を満たすために非常に効果があります。
ステップ3 親からのストレスをなくす
サプリメント+お肉で脳内ホルモンが蓄えられれば、朝起きられそうですね。
でも、それだけでは不登校は治らないのですよ。
親からのストレスは子どもにてっと見逃せない問題です。
脳内ホルモンの栄養補給をしても、親からのストレスがなくならない限り、子供の自律神経は正常に戻りません。
つまり、朝起きることができず、不登校は治らないのです。
親からのストレスを減らすためのお勧めの方法はコラボワーク法です。
これは親子が一緒に活動をする時間を作る方法です。
具体的には子供とゲームを一緒にやったり、テレビやネット動画を一緒に見たり、カードゲームやオセロなどを一緒にやってみてください。
男の子なら好きなスポーツを一緒にプレーすること、女の子なら料理を一緒に作ることも効果的です。
いきなり色々と始めるのは難しいかもしれません。
まずは、できることから徐々に始めていきましょう。
子供が不登校になると、親子関係が悪化することが多く、子供を腫れ物に触るように接する親も多いそうです。
でも、子供は親に認めてもらいたいものです。
例え言葉で伝えられなくても、一緒に遊ぶことで子供は安心します。
自分のことを見てくれている安心感があれば、自信を持って学校へ向かうことができると思います。
大事なポイントは男の子はお父さん、女の子はお母さんが一緒に遊んであげることです。
異性の親子ではなく同性の親子でコラボワークを取り組むことが大切です。
3、まとめ
不登校の子が朝起きられるようになるまでのプロセスをまとめます。
①脳の栄養補給(サプリメント+お肉)
②親からのストレス軽減(コラボワーク法など親子の信頼関係を高める)
③少しずつ朝早く起きられるようになる
④登校刺激
⑤教室復帰
です。
大切なのは焦らないこと。
プロセスの途中でも一時的に休んでも大丈夫です。
また、学校へ戻ってからも脳の栄養補給は続けてください。
朝起きられるようになっても、まだストレスには弱い状態です。
そして、学校に復帰し始めが一番ストレスのかかる時期です。
学校復帰後、三か月ほどはお肉とサプリメントの栄養補給を続けてください。
正しいステップを踏めば、子供は安心して学校に通うことができます。
実際この方法で多くの不登校生徒が学校に復帰できているそうです。