私たちの幸福を左右する要因は何でしょうか。
お金や名誉でしょうか。確かにお金や贅沢品に囲まれた生活をして、幸せという人もいるでしょう。
しかし、大富豪なのに幸せとはほど遠い生活を送っている人が多くいることも事実です。
昔、ドキュメンタリー番組で貧しい国の人々を取材した映像が私の中でとても印象に残っています。
贅沢な暮らしなんて一切していないのに、そこにいる人々はみんな笑顔で楽しそうに生活しているのです。
物質的に豊かな日本で生活をしている私より断然幸せそうに見えました。どうやら幸せとはお金や名誉だけで決まるものではなさそうです。
1、習慣に目を向ける
人間の行動や思考の少なくても90%は習慣のよるものだと言われています。
つまり今よりもっと満たされたければ、習慣に目を向けなければいけません。
同じ考え方や行動を何度も繰り返しているうちに、轍がしだいに道になっていくように神経回路がしっかりできあがっていくのです。
大人になってから脳の神経回路を変えることは難しいと思うかもしれませんが、脳は私たちが思うより柔軟で、考え方や行動を変えれば、脳はそれに応じて自ら上書きをしていきます。
つまり、たとえ今ネガティブな神経回路を持っていたとしても、変えることは可能なのです。
2、私たちを幸せから遠ざける習慣
日本人は世界的に見ても幸福度が低いと言われています。
私は仕事で地下鉄を使うことが多いのですが、私を含め、電車の中にいる人はうつろな目でぼーっとしているか寝ているかのどちらかです。
ワクワクした表情の人は残念ながら見かけませんでした。
私たちを幸せから遠ざけているものは何なのでしょうか。
「もっと」と「いつか」という言葉の罠
ほとんどの人は今よりもっとお金があれば幸福度が増すと信じています。
世間的に見れば十分な富を得ている人でさえ、もっとお金が欲しいと考えています。
しかし、何かを手入れたいという欲望は、それが実現しても本当の喜びをもたらしてはくれません。
それどころかさらに別の欲望を生むだけなのです。
宝くじの高額当選者は、その後幸せになっているでしょうか?
確かに当選した直後は幸福感に包まれるかもしれませんが、一年もたてば当選前の幸福度に戻っているでしょう。
「もっと」という言葉は広告業界が仕掛けている罠です。
私たちは様々な場面で無意識のうちに広告の影響を受けています。
もっと綺麗にならなければいけな、もっと良い車に乗らなければいけな、もっと健康にならなければいけない、そのためにはもっとお金を稼がなければいけないなど。
このような広告がテレビやネット、街中の至る所に溢れているのです。
また、私たちは子どもの頃から「もっと」という言葉に騙され続けてきました。
もっと勉強して良い大学にはいらなければいけない、もっと努力して良い会社にはいらなければいけない、そうすれば「いつか」幸せになれるからと。
「もっと」という言葉を信じて「いつか」やってくる幸せを待っていても、本当の幸せはやってこないどころか、せいぜい束の間の喜びを味わうか、期待はずれでがっかりするかのどちらかです。
私がこれまで達成してきたことを思い返してみても幸せは長続きしませんでした。
どうやら幸せは「もっと」素晴らしいものによって「いつか」もたらせれるものではなく、人間の根本的な考え方を変えなければいけないようです。
3、いつも幸せな人の共通点
いつも幸せそうにしている人を詳しく調べてみるといくつかの共通点が見えてきました。
それはとてもシンプルな法則を習慣にして、その習慣に従って生きているのです。
拡大の法則
この世にあるものすべては、エネルギーでできていることが科学的に証明されています。
思考や言語、周りのすべての物事は、エネルギーを拡大させるか縮小させるかのどちらかに働いています。
エネルギーが拡大すると、あなたはより幸せになることができ、エネルギーが縮小すると、それだけで幸福感が減少します。
いつも幸せな人は常にエネルギーを拡大するような考え方や感情、行動を選んでいるのです。
試しに背筋を伸ばし、胸を張り、腕を広げて、大きく深呼吸をしてみてください。
自由や開放感、喜びといった感情が沸いてこないでしょうか。
これがエネルギーの拡大です。
今度は背中を丸めて座り、手をぎゅっと握りしめ、呼吸を荒くし、怖い顔をしてみてください。
不安や緊張、焦りなどのネガティブな感情に支配されませんか。
これがエネルギーの縮小です。
幸せ度はエネルギーの拡大の程度で知ることができます。
幸せを感じている時、エネルギーはいつも拡大状態にあります。
エネルギーの拡大を感じれば、自分の進んでいる方向が正しいとことであり、エネルギーの縮小を感じれば、間違った方向に進んでいる可能性があります。
例えば何かの選択を迫られたとき、どちらの選択枝がより頭の中で明るさや広がりを感じさせてくれるかを考えるのです。
エネルギーの拡大を感じる選択をしたときは、なぜか物事が上手くいきます。
支援の法則
いつも幸せそうな人は、世界は自分にとって優しい場所だと心から感じています。
たとえ嫌なことがあっても「なぜ私だけがこんな目に遭うの?」などと不平、不満を言ったりせず、今の自分の必要だから起こったと考えます。
大切なことは何が起きても、そこから何か学べることはないかと探すことです。
そうすることで幸せ度を上げることができます。
しかし、多くの人がすでに起こってしまったことを嘆いたり、変えようとしてしまいます。
変えられない過去に膨大なエネルギーを使ってしまっているのです。
無駄なことにエネルギーを注ぐのをやめて、今できることにエネルギーを注がなければいけません。
その際に「世界中の人、物事はいつも自分を支え、成長させてくれている」と信じることが大切です。
支援の法則が自分を幸せと成長に導いてくれるカギなのです。
引き寄せの法則
いつも幸せそうな人は引き寄せの法則を上手く利用しています。
引き寄せの法則とは、好きになったものが自分の周りに集まってくることです。
何か好きだと感じれば、まるで磁石のように引き寄せられてきます。
ここで注意すべき点は多くの人が引き寄せの法則について勘違いをしていることです。
例えば、「お金がないからお金が欲しい」、「もっといい車に乗りたい」など足りないものや欠けているもの意識を向けてしまうといつまでたってもその欲しいものは手に入りません。
引き寄せの法則の基本は幸せであることが望むものを引き寄せるということです。
まず自分が「今、幸せだと」思う事が大前提なのです。
悲しいときや満たされないときにでも、ひたすら感謝の種を探し、どんな小さな進歩にも喜びを感じるようにすると、次々に幸せなことが起きるはずです。
4、まとめ
いつも幸せそうな人は今回紹介した3つの法則を習慣にして生きています。
いつも不幸ばかり感じてしまう人は今回紹介した方法を試してみてください。
まずは、一ヶ月間続けてみると見える世界が変わってくるはずです。
嫌なことばかり起きる生活から、なぜだかよく分からないけど幸せがたくさん訪れる生活に変えてしまいましょう。