生きていれば様々な逆境に遭遇します。
その逆境を乗り越えられるかどうかが、その後の人生を大きく左右するといっても過言ではありません。
困難を乗り越えられず、打ちのめされてしまった場合、その先には大きな苦労が待っています。
私自身はその逆境を乗り越えられず、押しつぶされてしまいました。
しかし、同じ逆境に遭遇しても、それを乗り越え、成長を手に入れられる人も存在します。
どうやら逆境を成長の種に変えられる人には共通の特徴があるようです。
今回は逆境を乗り越えて成長を手入れられる人の特徴について解説します。
逆境を乗り越えて、成長を手に入れる人の特徴5選
①価値観が変わるほどの衝撃的な出来事に遭遇する
少し苦しい経験や日常的に訪れるストレスくらいでは人は変わることができません。
ちょっとした人間関係や仕事のストレスを感じたとき、成長したと感じる方がいるかもれません。
しかし、そのストレスが終わってしまえば、結局元の自分に戻ってしまうのです。
本当に逆境を成長に変える人というのは、価値観が根底からくつがえされ、元の自分には戻ることができないほどの衝撃的な出来事に遭遇した人です。
価値観が根本から変わってしまうので、元の自分に戻るという選択枝はありません。
新しい自分として、新たなものを積み上げていくしかなく、それが成長につながるのです。
いつまでたっても成長できない人というのは、何かあっても元の自分に戻ることができる人です。
価値観が粉々に粉砕されるような経験をすると、同じ人格に戻ることはできないのです。
そのような出来事に出会ってしまうと、人は変わるしかなくなります。
価値観が変わるほどの衝撃的な経験とは何でしょうか?
たとえば、災害や犯罪に巻き込まれる、大切な人の死、いじめ、虐待、全財産を失うような経験、地位を完全に失う経験などでしょうか。
私自身は酷いいじめを経験し、その前後では全く別人格になりってしまいました。
成長するかどうかは別として、心を粉々に砕くようなできごとは、人を変えてしまうことは間違いないようです。
②苦悩と向き合う
逆境を成長に変える人は、辛い現実から目を背けず、苦悩と正面から向き合います。
人間は大きなストレスに遭遇したとき、2つの選択枝から行動を選びます。
それは、現実逃避するか、向き合うかです。
現実逃避することが悪いことではありません。
現実逃避によってストレスを減らすことはできるでしょう。
しかし、現実逃避ばかりしていると成長を経験することはできません。
辛い現実から目を背け、見て見ぬふりをすることは自分自身を成長から遠ざけます。
向き合うことでしか新たな成長の種を見つけることはできないのです
③逆境に意味を見いだし、新たな発見をする
逆境自体が成長の糧になるわけではありません。
逆境がネガティブな印象を心に植え付け、自信を失ってしまう場合だってあります。
大切なことは逆境にどのような意味を見いだし、新たな気づきを発見するかです。
逆境を経験することで新たな視点や考え方を発見することができれば、人として一つ上のステップに上れます。
また、逆境から生きる意味を見いだす人もいます。
逆境から新たな視点や考え方を見つけるために、②で説明した苦悩と向き合うことが大切で、新たな発見や意味が自分を成長へと導いてくれます。
辛い経験から成長する人は、常に逆境から意味や気づきを発見しようとしています。
④ネガティブな感情を意図的にコントロールできる
逆境を経験すると、その体験が頭から離れず、常にネガティブな感情に襲われてしまいます。
このネガティブな感情をコントロールできないと、逆境に打ちのめされる危険性があります。
しかし、このネガティブな感情と向き合い、折り合いをつけようとするうちに、逆境を進んで解決するようになるかもしれません。
これは意図的に自分でネガティブな感情をコントロールしていることになります。
無意識にネガティブな感情に圧倒される状態から、あえて自分から逆境に向き合うという意図的な変化を起こすことが成長の第一歩です。
逆境に対して自分の意志で立ち向かっていく人が、逆境を乗り越え、成長を手に入れる人の大きな特徴です。
⑤経験を共有する
ネガティブな感情と向き合い、逆境に立ち向かえるようにするためには、他人と経験を共有するという過程が大切になってきます。
逆境に打ちのめされてしまう人は1人で困難に立ち向かっている場合が多いです。
自分の話しを親身になって聞いてもらうことで、ネガティブな感情を整理し、客観的に考える助けになります。
そうすることでネガティブな感情に圧倒されることなく、意図的に逆境に立ち向かえるようになるでしょう。
特に同じような境遇にいる人と経験を共有できれば、大きな力や具体的な解決策をもらうことができます。
大切なことは一方的に自分だけが話すのではなく、相手の経験も共有することです。
双方向のコミュニケーションが自分も相手も慰めることになり、意図的に困難に立ち向かう力を生み出すのです。
逆境と成長に関する注意点
困難を乗り越えて成長する人の特徴を調べてみましたが、これは逆境による苦しみを正当化するものではありません。
私は逆境に押しつぶされて、その後の人生に大きな支障がでてしまいました。
だから、「逆境は成長のための試練」とか「苦労は買ってでもした方がいい」なんて、言える立場にありません。
逆境なんて経験しなくて済むなら、その方が楽に人生を送れると思っています。
「困難が人を成長させる」という言葉が一人歩きし、逃げたり、挑戦しない人を弱いと決めつける方が危険で無責任なのです。
逆境を押しつけたり、修行や試練だと行って経験させようとする姿勢には疑問を感じます。
しかし、逆境を乗り越えた先に成長があることも確かな事実なのです。
まとめ
生きていれば逆境を避けることはできません。
しかし、逆境に遭遇しても、それを成長の糧にできれば人として深みを増すことができます。
もし、困難に飲み込まれそうになったら今回紹介した内容
- 値観が変わるほどの衝撃的な出来事に遭遇する
- 苦悩と向き合う
- 逆境に意味を見いだし、新たな発見をする
- ネガティブな感情を意図的にコントロールできる
- 経験を共有する
を思い出して、逆境から成長を手に入れてください。