芸術療法(アートセラピー)は誰に行うの?対象者とその効果を徹底解説

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芸術療法(アートセラピー)とは絵画や粘土、自分の体などを用いて行う心理療法やリハビリテーションのことです。

アートセラピーは芸術を通して自分の本当の気持ちに気づいたり、自分以外の第三者(治療者や家族など)が自分の気持ちに気づくことできます。

そのため、近年アートセラピーや芸術療法の需要が高まっており、アートセラピーの資格なども人気を見せています。

そこで1つの疑問が湧いてきました。

芸術療法(アートセラピー)は誰に対しても有効なのか?ということ。

アートセラピー自体は幅広い年代の人に適応可能ですが、効果の程度は人それぞれ異なるようです。

今回は芸術療法の効果が高いと思われる対象者について調べてみたいと思います。

なお、ここで説明するアートセラピーは、精神科病院で精神疾患がある方に行う芸術療法とは分けて考えています。

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芸術療法(アートセラピー)の対象者

①思春期の子ども

思春期の子どもにとって、言葉で自分の気持ちを正しく伝えることは、非常に困難であると考えられています。

多感な時期の悩みを、言語のみで解決しようとしても限界があるのです。

逆に、言葉のみで、子どもの心の中を直接探ることは危険を伴い、逆効果になる可能性もあるとされています。

このような理由から、アートセラピーは思春期の子どもに非常に有効ということ。

芸術療法によって子どもの素直な気持ちを知り、悩みを解決するための発想力や想像力を身につけることができるのです。

絵画や粘土、彫刻など、子どもでもできる方法が多くあります。

絵画や彫刻が苦手な子どもには、コラージュがおすすめ。

コラージュは、雑誌やパンフレットなどの絵や写真、文字などをハサミで切り抜き、台紙の上で構成し、貼り付けるだけの簡単な方法です。

思春期の子どものアイデンティティー探しに、芸術療法は非常に効果が高いと言われています。

②社会的困窮者

芸術療法は社会的に困窮している人や貧困に苦しんでいる人にも有効で、戦争や紛争地域などでも行われている活動です。

恵まれない環境で生活する人に対して、アートセラピーを提供する場合は、個人的な深みのある表現や文化的な表現をいかに引き出せるかが重要となってきます。

経済的に困窮している人や紛争地域で生活している人は、芸術的なことなど行える環境にないことが、ほとんどではないでしょうか。

芸術療法はこのような人々の間に、今までと違った関係性を引き出す効果があります。

言葉や人種の壁を越えて行えるのが、アートセラピーの魅力の一つ。

これまで、恵まれない環境で生活していた人でも、本当の自分の考えや、やり方を見つけ、本来の居場所を見てけることができる可能性を秘めているのです。

③障害を持つ人

芸術療法(アートセラピー)は、様々な障害を持つ方の治療に役立つとされています。

障害者の方の身体的、精神的ストレスを軽減し、自己成長や自分らしさを取り戻すこと効果があるのです。

また、芸術療法は、障害によって言語によるコミュニケーションが困難な方でも、自己表現ができるというメリットもあります。

視覚や聴覚など様々な障害を持っている人にも対応できることが、アートセラピーの最大の特徴ではないでしょうか。

病気や事故で手が不自由ならば、口や足を使って作品を創造することができます。

アートは障害者が持っている苦悩を苦痛に、その苦痛を創造へと変化させる力を秘めているのです

芸術療法は創造性や自己理解を高めるため、障害者の自己肯定感向上にも役立つと考えられています。

④トラウマがある人

芸術療法は戦争や災害、衝撃的な事件などの体験により生まれたトラウマを、開放できる可能性があります。

実際にアメリカでは、9.11同時多発テロの悲惨な光景を目撃した人々に、アートセラピーが用いられました。

虐待やいじめといった精神的トラウマを抱える子供たちのケアとして、アートセラピーが選択されることもあります。

また、日常生活で深い悲しみを経験した人にも、芸術療法が有効な場合があります。

例えば、愛する人(家族など)を突然失ってしまった場合など。

このような、深い心の傷を言葉で正確に表現するのは難しいですが、芸術なら、心の傷を安全に表現できるかもしれません。

トラウマによる恐怖や不安といった感情を思う存分、アートで表現することで、精神の安定や心の傷を癒す効果が期待できます。

芸術療法は、悲しみに暮れる人々の心を、少しでも豊かにできる可能性があるのです。

⑤高齢者

芸術療法(アートセラピー)は医療や介護の現場で、心身のバランスを整える目的で用いられることがあります。

五感にフルに使うアートセラピーは、高齢者の脳の活性化を促し、精神的な安定をもたらす効果があります。

そのため、芸術療法によって、認知症予防や改善に効果があるのではないかと期待が高まっています。

また、介護や医療としての芸術療法以外に、人生の最後の段階に近づいていることを、アートで表現する高齢者もいます。

仕事を引退し、時間的余裕が生まれたため、人生の総括という意味で、過去を振り返り、やり遂げてきたことを芸術で表現する。

そうすることで、自分の人生に意味を見出し、心の豊かさ、平穏を感じることができるでしょう。

また、死への恐怖や孤独感から解放されたという意見もあるそうです。

より詳しくアートセラピーを学びたい方

ここで紹介した、アートセラピーの対象者は様々な問題や障害を抱えているかたばかりです。

そのため、芸術療法を行う場合は、しっかりとした知識を学ばなければいけません。

芸術療法について詳しく知らない人が、セラピーを行うと、場合によっては逆効果になる可能性もあいます。

そのような状況に合わせ、芸術療法の専門家を育成するためのアートセラピー資格というものが存在しするようになりました。

アートセラピー資格資格取得講座を受講することで、資格を取得することが可能です。

アートセラピーの資格は次のような人におすすめです。

・今回紹介したような方の役に立ちたい方

・自分や家族の健康の為にセルフケアに役立つ学びをしたい方

・人のために役立つ統合医療の知識を学び、自身の仕事に活かしていきたい方

・好きなこと、興味関心のある分野で資格を取得して自信をつけたい方

・スキルアップや独立開業に役立てられる資格取得を目指したい方

オンライン講座なので低価格で好きなときに受講することが可能です。

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まとめ

今回は芸術療法の対象者について調べてみました。

子供から高齢者という幅広い年代の方、そして様々な問題、障害を抱えている方にアートセラピーは効果があることがわかりました。

そして、複雑化する日本社会で、芸術療法の需要は高まってくると考えられます。

しかし、アメリカなどに比べると、日本はまだアートセラピーはマイナーで遅れを取っているイメージがあります。

今後、芸術療法の認知度が上がり、アートセラピーを行う方の活躍の場が増えることを期待しています。

プロフィール
サカキ

幼少期に虐待、いじめを経験。トラウマに苦しめられる日々。
見返してやろうと奮闘するも、何事もうまくいかず・・・
それでも普通に働いて、幸せを感じられるようになりました。
自分に効果があった方法(治療法、心理学、スピリチュアルなど)紹介していきます。

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