【PTSD当事者がおすすすめする】トラウマを克服したい人が読むべき本、ベスト10

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トラウマ

今回は、トラウマを克服したい人が読むべき本について紹介したいと思います。

私自身、幼少期から虐待やいじめなどのトラウマを体験し、その後、遺症(PTSD)に長年苦しんできました。

トラウマによる複雑性PTSDや様々な精神疾患も経験しています。

そんな私がトラウマや、その後遺症による辛い症状に効果があった本についてランキング形式で紹介していきます。

全て実際に読んでいますので、自信を持っておすすめできる本ばかりです。

特に

  • 虐待やいじめの経験がある方
  • 性的トラウマをお持ちの方
  • トラウマの後遺症に苦しんでいる方
  • 複雑性PTSTを克服したい方

に参考になると思います。

なお今回お勧めする本は、海外の書籍がほとんどです。

その理由としては、日本より外国の方がトラウマ治療が進んでいると感じるからです。

海外は戦争帰還兵のトラウマ治療が積極的に行われていたり、子供の虐待に対してかなり厳しい目が向けら、トラウマに対するフォローが積極的に行われています。

逆に、日本はトラウマ治療に後れをとっていると強く感じるため、海外の本の紹介が多くなってしまうことをご了承ください。

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トラウマを克服したい人が読むべき本、ベスト10

1位 身体はトラウマを記録する――脳・心・体のつながりと回復のための手法

身体はトラウマを記録する――脳・心・体のつながりと回復のための手法 はトラウマ治療の第一人者である、ベッセル・ヴァン・デア・コーク先生が書いた書籍になります。

この本にはトラウマのすべてが詰まっているといっても過言ではありません。

初めてこの本を読んだとき、コーク先生のトラウマに対する飽くなき探求心に感動するとともに、日本のトラウマ治療の遅れを痛感したことを覚えています。

かなりボリュームのある内容ですが、日本語訳がわかりやすく、とても読みやすいのが特徴。

特にトラウマを経験している人にとっては、自分のことが書かれているのではないかという感覚でスラスラ読み進めることができると思います。

トラウマが人間の体と脳に及ぼす影響について、複雑性PTSDや発達障害、精神疾患と絡めながら詳しく解説されています。

また、トラウマとどのように向き合い、治療していくのかについて(明確な根拠をもとに様々な治療法が提案されています)、など幅広く網羅されています。

この本を読めば、なぜトラウマの後遺症はこんなにも辛いのかを理解でき、トラウマ克服への道を明るく照らしてくれることでしょう。

また、発達性トラウマ障害という日本ではあまりなじみのない概念も詳しく知ることができます。

トラウマの被害者である当事者はもちろん、その家族や治療者など、トラウマと関わる人すべてに読んでほしい一冊となっています。

2位 身体に閉じ込められたトラウマ:ソマティック・エクスペリエンシングによる最新のトラウマ・ケア

身体に閉じ込められたトラウマ:ソマティック・エクスペリエンシングによる最新のトラウマ・ケアはトラウマの治療法の一つである、ソマティックエクスペリエンス(SE)について詳しく書かれている本です。

ソマティックエクスペリエンスは直訳すると身体の経験という意味になります。

SEは従来の心にアプローチする方法ではなく、自分の身体にアプローチする方法で、安全かつ自然に心身の回復力を高めることができるといわれています。

著者であるピーター・A・ラビーン先生はこのSEの創始者でもあり、ソマティックエクスペリエンスのわかりやすい解説はもちろんのこと、トラウマの本質まで理解することができます。

SEは体の中に、安心の島を確立し、ゆっくり、少しずつ、体の中に凍り付いているトラウマを溶かしていく方法です。

私自身もソマティックエクスペリエンスを学んだおかげで、トラウマに対する正しい向き合い方を知ることができました。

薬物療法や心理療法では効果がないと感じる方に読んで欲しい本です。

3位 小児期トラウマがもたらす病 ACEの実態と対策 

小児期トラウマがもたらす病 ACEの実態と対策は子どもの頃のトラウマが、大人になってからどのような影響を及ぼすかについて詳しく書かれている本です。

ACE(逆境的小児期体験)の大規模な研究により、小児期の逆境体験と成人後の身体・精神的疾患の関係が明らかにされています。

子どもの頃の逆境がトラウマになると、大人になってからその代償を払わなければいけないことに気づかされるでしょう。

今現在、感じている様々な問題(身体的、精神的苦痛、仕事、人間関係)は子どもの頃のトラウマが原因なのだと。

トラウマを背負っている人が、なぜこんなにも苦しんでいるのかを理解できるはずです。

さらに、小児期トラウマがもたらす病 ACEの実態と対策は小児期の逆境的体験を克服する方法についても言及しています。

私たちの脳は柔軟であるため、心身へのダメージは回復可能だと、はっきり述べられています。

これは、トラウマに苦しんでいる人にとって希望になると感じました。

子どもの頃に、虐待やいじめなどのトラウマを体験している人、心に深い傷がある人に読んで欲しい書籍です。

4位 ポリヴェーガル理論入門: 心身に変革をおこす「安全」と「絆」

4位はポリヴェーガル理論入門: 心身に変革をおこす「安全」と「絆」です。

ポリヴェーガル理論について、知らない方も多いかもしれませんが、トラウマを正しく理解する上で欠かせない知識となります。

ポリヴェーガル理論とはポリ(複数の)ヴェーガル(迷走神経)のことで、生物がもつ神経系に関する理論です。

内容がとてもわかりやすいため、ポリヴェーガル理論を初めて学ぶ人に、おすすめです。

トラウマによる様々な体の反応は、人間が生き残るために必要なことだったと理解できると思います。

そして、そこから抜け出し、トラウマを克服する方法も知ることができるでしょう。

トラウマによる辛い症状をお持ちの方、特に解離や不動といった低覚醒状態に陥っている方に読んで欲しい本です。

5位 セラピーのためのポリヴェーガル理論: 調整のリズムとあそぶ 

ポリヴェーガル理論は、トラウマや人間の自律神経系を理解する上で非常に役に立つ知識ですが、この理論を理解するだけでは、あまり意味がありません。

セラピーのためのポリヴェーガル理論: 調整のリズムとあそぶはポリヴェーガル理論を日常生活に取り入れ、トラウマを克服するための具体的方法が示されている実用書です。

トラウマの被害者が、再び安全を取り戻すための、より実践的な方法がわかりやすく解説されています。

先ほど紹介したポリヴェーガル理論入門: 心身に変革をおこす「安全」と「絆」の続きで読むのがおすすめ。

ポリヴェーガル理論の応用編として、トラウマ被害の当事者やその家族、カウンセラーなどに読んで欲しい書籍となっています。

6位 発達性トラウマ障害と複雑性PTSDの治療

発達性トラウマ障害と複雑性PTSDの治療は、日本における発達障害治療の第一人者、杉山登志郎先生が書いた書籍になります。

杉山先生が数多くの発達障害児の診察を行い、そこから得られた経験や知識、また多くの経験から導き出されたデータが詰まった内容です。

近年、日本で発達障害と診断される子どもの数は増えていますが、その裏には虐待などのトラウマ、複雑性PTSD、愛着障害などが複雑に絡み合っている可能性があると述べられています。

トラウマ治療に遅れをとっている日本ですが、今後のトラウマ治療に希望をもたらしてくれる一冊です。

長期のトラウマによりもたらされる障害を、第四の発達障害と名付けているのが、とても印象的でした。

トラウマを克服したい当事者はもちろんですが、親や教育者も一度は目を通して欲しい本です。

7位 トラウマと記憶: 脳・身体に刻まれた過去からの回復

7位はトラウマと記憶: 脳・身体に刻まれた過去からの回復という書籍になります。

トラウマ記憶というのは、通常の記憶とは全く違う原理で体に保存されているため、とても厄介なのだと思い知らされました。

しかし、この本を読むことで、なぜトラウマ記憶は消えないのか?そしてどうすればどうすればトラウマ記憶を消すことができるのか?について学ぶことができます。

トラウマを克服するためには、トラウマ記憶と向き合うことを避けることができません。

しかし、安全にトラウマ記憶を書き換えることができれば、今まで困難であったトラウマ治療への道が開かれるかもしれません。

治療の実例も多く載っているため、トラウマ記憶や嫌な記憶に苦しんでいる人に読んで欲しい本です。

8位 トラウマをヨーガで克服する

8位はトラウマをヨーガで克服するです。

近年、トラウマを克服する方法の1つとしてヨガが注目されています。

トラウマを経験した人にとって、必要なことは「絶対に大丈夫、絶対に安全」という深い安心感です。

ヨガは、その安心感の足場を与えてくれる可能性があります。

この本は、ヨガが心の傷を癒してくれる具体的な理由から、実際に家で行うことができる、簡単なヨガの方法まで一通り網羅されています。

ヨガを通して、今この瞬間の状態に注目することで、過去に圧倒されない習慣を身につけることができるしょう。

ヨガに抵抗がない方、体ベースのトラウマセラピーを感じたい方におすすめの書籍です。

9位 タッピング入門―シンプルになったTFT&EFT

タッピング入門―シンプルになったTFT&EFTはタッピング療法について詳しく書かれた書籍です。

タッピング療法とはTFT(思考場療法)と言われ、体に存在するツボを刺激する治療法で、誰でも簡単に行うことができます。

この本を読んで、タッピング療法はトラウマによる辛い症状を、克服できる可能性を秘めていると感じました。

これまで何冊かタッピング療法に関する書籍を読んできましたが、タッピング入門―シンプルになったTFT&EFTはその中でも一番わかりやすかったです。

基礎的なことがしっかり説明されているため、タッピング初心者で、これから始めようとしている人には特におすすめの一冊になっています。

また、恐怖症、不安、トラウマ、怒り、イライラなど様々な症状別にタッピングが説明されているため、自分の症状に合ったやり方を簡単に見つけることができるでしょう。

図解を交えとてもわかりやすく解説されており、タッピングに興味がある方にまず読んで欲しい一冊となっています。

10位 赤ずきんとオオカミのトラウマ・ケア: 自分を愛する力を取り戻す〔心理教育〕の本

最後の紹介するのが、赤ずきんとオオカミのトラウマ・ケア: 自分を愛する力を取り戻すです。

この書籍は、トラウマについてあまり知識がない人にもおすすめできる本です。

内容がとてもわかりやすく、優しい文章で書かれているため、誰が読んでも理解できます。

トラウマ被害の当事者というより、その人を周りで支える方に参考になるのではないでしょうか。

大切な人にトラウマを克服して欲しいと思っている方は、ぜひ赤ずきんとオオカミのトラウマ・ケア: 自分を愛する力を取り戻すを読んでみてください。

きっとトラウマに対する理解が深まるはずです。

まとめ

今回紹介した本は、トラウマを理解するというより、トラウマを克服するための具体的な方法について書かれたものを中心に紹介しています。

少し専門性が高い内容かもしれませんが、トラウマに苦しんでいる人は、必ず何かしらの助けが得られるはずです。

また、まわりにトラウマで悩んでいる方がいたら、紹介してあげてください。

私自身はこれらの本を読んで、大切なことをたくさん学ぶ事ができました。

トラウマを克服するためのヒントが必ず含まれているはずです。

プロフィール
サカキ

幼少期に虐待、いじめを経験。トラウマに苦しめられる日々。
見返してやろうと奮闘するも、何事もうまくいかず・・・
それでも普通に働いて、幸せを感じられるようになりました。
自分に効果があった方法(治療法、心理学、スピリチュアルなど)紹介していきます。

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