タッピング療法とはTFT(思考場療法)と言われ体に存在するツボを刺激する治療法のことです。
タッピングについて詳しく調べていると大変重要な事実が浮かび上がってきました。
それは
- 効き続けること(再発しない)
- 副作用がないこと(薬が不要)
- 自分で簡単にできること(トークセラピーが不要)
これらのメリットを利用して過去のトラウマや不安、恐怖などを癒すことができるというのです。
体のツボをタッピングするだけで本当に効果があるのでしょうか?
タッピングの効果を疑っている人が多くいることも事実です。
しかし、少なくても私自身は効果を実感でき、今では無くてはならないセルフケアメソッドになりました。
今回は不安、恐怖、トラウマを癒すタッピングのやり方について、誰でもできるよう簡単な3ステップで説明します。
さらにより効果を高めるための具体的な方法についても解説します。
本当に簡単なので、トラウマや不安などによる辛い症状でお悩みの方は是非試してみてください。
1,参考書籍
今回参考にした書籍はロベルタ・テムズ著のタッピング入門―シンプルになったTFT&EFTです。
これまで何冊かタッピング療法に関する書籍を読んできましたが、その中でも一番わかりやすかったです。
基礎的なことがしっかり説明されているため、タッピング初心者で、これから始めようとしている人には特にお勧めの一冊になっています。
また、恐怖症、不安、トラウマ、怒り、イライラなど様々な症状別にタッピングが説明されているため、自分の症状に合ったやり方を簡単に見つけることができるでしょう。
図解を交えとてもわかりやすく解説されており、タッピングに興味がある方がまず読むべき一冊となっております。
2,なぜタッピング療法(TFT)がつらい症状に効果があるのか?
タッピング療法は思考場療法(TFT)と呼び、辛い症状を取り除くために数多くのタッピングスポットを利用する治療法です。
では思考場とはいったい何でしょうか?
私たちは気が動転するようなことを考えているとき、体のエネルギー系に実際に混乱が生じているそうです。
その時の思考内容を取り囲んでいるものが思考場とされています。
思考場は、もちろん目には見えませんが、行動や感情に影響を与え続けているのです。
タッピング療法が、なぜ効果があるのかを科学的に説明するのは現時点では難しいとされています。
タッピング入門―シンプルになったTFT&EFTの中でこのように書かれています。
では、わたしには、なぜタッピングが効くのかを理解する必要があるでしょうか?いいえ、ありません。もちろん、この方法の科学的根拠を知りたいとは思いますが、わからないからといって使用をやめようと思ったことはありません。一回のセッションでクライアントを救えることに感謝しています。わたしは原則的には非科学的なテクニックに反対ですが、正直いって、証拠を無視することはできません。しかも、タッピングがたいていの人に効くことをあらゆる証拠が示しているのです。だからわたしは喜んでこの治療法を使い続けるつもりですし、副作用がまったくないうえ、クライアントがつらい思いをしないですむことを嬉しく思いつづけるでしょう。クライアントたちも喜んでいます。なぜって、すぐ快方に向かうし、銀行からお金借りる必要もありませんから。・・・・
ひとつだけタッピングに欠点があるとしたら、それはまったく効かないケースが(まれに)あったり、さらに必要な助けを求めようとしなくなったりすることです。
p.25,26
タッピング療法は世界中の多くの人を多くの場合で癒していることは事実であり、試してみる価値は十分にあります。
タッピングが効く要因の1つとして、体と心のつながりが重要視されています。
私たちは過去の辛い出来事やトラウマになるような出来事により生じた負のエネルギーが、発散されないまま体の中に閉じ込めらた状態になっているのです。
その未完了のエネルギーが私たちの意志とは無関係に湧き上がり、恐怖や不安、うつ症状、パニックなど様々な不快な感情として現れ、私たちを苦しめます。
タッピングは体の中に停滞しているエネルギーに再び流れを与え、そのエネルギーを安全に開放することができるのかもしれません。
実際に過去の辛い出来事やトラウマを思い出し、不快な感情に圧倒されそうになった時、タッピングが非常に効果を発揮するのです。
辛い出来事や不快な感覚に襲われているとき、特定のツボを刺激すると落ち着きを取り戻すことができます。
過去のトラウマによるフラッシュバックや恐怖、不安によるパニックに襲われた場合もタッピングによって抜け出すことが可能なのです。
3,タッピング療法のやり方について(3ステップ)
タッピングで効果を上げるのに、心理的な介入は不要です。
過去の嫌な記憶を思い出す必要はありません。
トークセラピーや薬を必要としないため副作用もありません。
タッピング療法において自分の身体と心を仕切るのは自分自身なのです。
タッピングのやり方について、3ステップに分けて、簡単に説明します。
ステップ①タッピングするスポット(ツボ)を知る
まず、体のタッピングスポットを知らなければいけません。
ツボの具体的な場所は顔や手、上半身にあります。
顔は①眉がしら、②眉じり、③目の下、④口ひげ、⑤あごです。
手は⑥親指、⑦人差し指、⑧中指、⑨小指、⑩Vスポット、⑪空手スポットです。
指のスポットは爪の生え際を1本か2本の指でタッピングするイメージです。
親指は人差し指側、人差し指、中指、小指は親指側の生え際をタッピングするとより効果を感じるかもしれません。
Vスポットは小指と薬指の間のVになっている部分、空手スポットは小指の付け根から手首にいたる手の縁(指四本でタッピングするとよい)のことです。
上半身は鎖骨、脇の下、誓いスポットです。
誓いスポットは左胸にあるスポットでここはタッピングしません。
手を握りこぶしにして、円を描くように2,3回こぶしを動かします。
まずはこの14個あるツボを覚えます。
ツボが多く感じられるかもしれませんが、実際使うのはこのうちの数カ所だけになるでしょう。
人によって効果がある場所が違うので、最終的にはすべてのツボをたたく必要はありません。
ステップ②すべてのスポットを叩いてみる
すべてのスポットをトントンと指先で軽く叩いてみてください。
たいていの場合、2本の指(人差し指と中指)もしくは4本の指(親指以外)で叩くことが多いようです。
1秒に2回のペースで軽く叩くだけの簡単な作業です。
ひとつのスポットを5~10秒間に7~12回タッピングします。
最初は眉がしら、眉尻、目の下、口ひげ、あご、親指、人差し指、中指、小指、Vスポット、空手スポット、鎖骨、脇の下、誓いスポットの順で行います。
眉がしら、眉尻、目の下、鎖骨など左右ある部位はどちらを叩いてもかまいません。
左側の方が効果を感じる人もいれば、両方同時に叩いた方が良いと言う人もいます。
練習を繰り返し、自分にとって一番効果的なリズムをつかみましょう。
体の中に変化を感じ取ることができましたか?
ステップ③自分に効くスポットを探す
人によって効果のあるツボの場所や効果が現れるまでの時間は異なってきます。
自分に一番効くスポットを見つけることが非常に大切です。
あなたの不安、恐れ、強迫観念などが、どのスポットのタッピングン反応するか周囲深く観察すれば、効果が強いツボを見つけられるはずです。
まずは自分のとって一番効果があるスポットを見つけましょう。
私の場合は目の下と鎖骨のツボが一番効果を感じることができました。
不快な感情に圧倒されそうになったら鎖骨や目の下をタッピングし、自分自身を上手くコントロールできるようになったのです。
また、効果が現れるまでの時間や回数も人それぞれです。
他の人より長い間、回数も多くたたかなくてはいけない人もいれば、かける時間も叩くスポットの数も少なくていい人もいるでしょう。
右手より、左手で叩いた方が効果を感じるかもしれません。
左の眉尻より、右の眉尻の方が効果を感じるかもしれません。
様々な方法を試し、自分にとって一番効果の高いやり方を見つけることが重要です。
人によってはたくさんのスポットを叩かなければいけないかもしれませんが、たいていの場合、ほんの数秒で症状が消えるでしょう。
わかりにくいと場合は
タッピング療法のやり方について、文字だけではわかりにくいという方は、映像でチェックすることをおすすめします。
youtubeなどで「タッピング療法」と検索すると、やり方が紹介されています。
動画を見ながら、一緒にタッピングをやってみると、正しいやり方を理解しやすいと思います。
5,より効果を上げるために
次に、タッピング療法の効果をさらに上げるための、少し応用的な方法を紹介します。
まず、あなたが日頃から何とかしたいと思っている問題を一つ選んでください。
例えば
・子どもの頃にいじめられた記憶に悩まされている
・プレゼンテーションなど人前で話すことが怖くてたまらない
・自分のせいで大切な人を傷つけてしまい、罪悪感でいっぱいだ
・大事な場面で失敗してしまい、無力感に襲われている。
など、どのような問題でもかまいません。
そして今あなたを悩ませている問題について考えてみてください。
何を感じますか?
恐怖や不安でいっぱいになりますか?
過去のトラウマがよみがえり、苦しくなりますか?
タッピング入門―シンプルになったTFT&EFTには、自分を悩ませている問題について考えたときの不快な感情を呼び起こした状態で、タッピングを行えば、その問題は簡単に消えてしまうと書かれています。
苦しみの原因が記憶ならそれを心の中に蘇らせてください。なんらかの思考や不安が原因なら、心の中でそれを見つめ、それに直面してください。気が動転するそうした状況について考えながら、否定的な感情を感じてかまわないのだと自分にいってあげてください。激情に駆られていいのだといってあげてください。できるだけつらい思いをするのです。その思いにたっぷりさいなまれてください。でも心配はご無用。これはほんの短時間で終わる治療法で、あなたが勇敢にも立ち向かった否定的な感情はすべて数分のうちに消えてしまいます。それも、一時的ではなく、永遠に消えてしまいます。
p.69
できるだけつらい状態を体験することが、回復への最短のルートのようです。
つらい状態のままタッピングを行うことで、今の思考と結びついた否定的な感情はすっかりなくなります。
何とかしたいと思おう問題の状況を特定できたら、最後にそれを特定のフレーズに当てはめて、オリジナルのフレーズを作ります。
特定のフレーズは
たとえ〈問題となる状況〉としても、わたしは大丈夫
です。
冒頭の文を例にしてみると
・たとえ、子どもの頃にいじめられた記憶を思い出してパニックになったとしても、わたしは大丈夫
・たとえ、プレゼンテーションなど人前で話すことが怖くてたまらないとしても、わたしは大丈夫
・たてえ、自分のせいで大切な人を傷つけてしまい、自分に腹が立ってたまらないとしても、わたしは大丈夫
・たとえ、大事な場面で失敗してしまうほど無力な存在だとしても、わたしは大丈夫。
うまくフレーズを作るコツは、できるだけ具体的であることです。
あなたを苦しめているその出来事や状況、記憶、強迫観念について説明しているものでなければいけません。
自分だけのフレーズが完成したら、後はそのフレーズを唱えながらタッピングを行えば、効果を最大限まで引き上げることができます。
ただし、この方法はあくまでも応用編のため、無理のない範囲でじっくり取り組むことをお勧めします。
6,まとめ
タッピング療法はうつ、不安、恐怖症、トラウマなどの幅広い治療に用いられています。
なぜなら、タッピングは否定的な感情から特定の記憶をすみやかに、かつ永続的に分離できるからです。
かつては耐えられなかった記憶にも感情的にならず、動じなくなります。
また、かつて恐怖やパニックを引き起こした状況に陥っても、タッピングにより平静をなることができるので、この上ない安心感を得ることが出来ます。
しかも、時間や場所にとらわれることなく、誰でも実践することができます。
タッピングは簡単で即効性がある方法なので、今では私のお守りのようなツールとなっています。
今回紹介した方法はタッピングン療法のごく一部なので、詳しくはタッピング入門―シンプルになったTFT&EFTを参考にしてください。
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